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■白鹿亭冒険記譚■ □【蒼空の雫】冒険譚〜朝焼けの祝福 side-E□
月明かりのない夜空の下、ぽつりぽつりと灯る街灯を頼りに、<蒼空の雫>は教会への道を急いでいた。脇目もふらず走り続けていた彼らの足を止めたのは、街灯の明かりが届かない闇からわずかに漏れ出た鋭い殺気だった。 |
再び男がナイフを手に取ったのを見て、ライハが背後にローゼルをかばいながら起き上がった。 |
男はそんな一行を睨むように見つめていたが、急に殺気を収めたかと思うと、呆れたように視線をそらした。ずっと一行に向けられていたナイフがようやく地に向けて下ろされる。 |
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