■fry way blue■

桜舞い落ちる頃
か細い泣き声が響いた
厚く硬い殻を破って
生まれ落ちた小さな命

ぱっちりと目を開けると
蒼い空に羽が舞った
純白でふわふわの
飛び立った母の軌跡

僕らは一緒だった
生まれたときからずっと
ずっと同じ巣の中で
一緒にあの蒼を見ていたんだ

fry way
いつかは僕らも あの蒼の中を飛ぶんだ
fry way
それがいつかは分からない　だけど
これが僕らの夢の道

ずっと夢に見ていた
蒼い空の中羽ばたく
真っ白な自分の姿
同じ事を夢見ていて

それが分かった時
僕らは笑い転げた
そして同じ志で
蒼く澄んだ空を見上げた

fry way
いつかは僕らも　あの蒼の中を飛ぶんだ
fry way
そう遠い日のことじゃない　だから
これが僕らの夢の道

秋の葉が落ちる頃に
僕らは夢に打ち震える

fry way
これから僕ら　蒼の中を飛ぶんだ
fry way
これからはそれぞれ　別の道を……

fry way
同じ志を宿した僕らは　蒼の中へ
fry way
離れていても　分かるよ
君も同じ蒼にいること

fry way
僕ら　夢の道を駆けてゆけ
fry way
これから先も　ずっとずっと
僕らは羽ばたき続ける